元ロッテ渡辺俊介氏(48)の長男、東大・渡辺向輝投手(3年=海城)が、法大に完投勝利を挙げた。
父と同じアンダースロー右腕は「9回裏ということを忘れるくらい集中していた。泣きそうなくらいうれしい」と満面の笑みで振り返った。
前日12日の1回戦では16得点を挙げた強力法大打線を相手に自己最長となる9回9安打2失点、151球の力投。待望のリーグ戦初白星をつかんだ。
2度満塁のピンチを迎えたが、スライダーとシンカーを軸に直球やカーブを織り交ぜて的を絞らせなかった。「当ててしまってもいいから突こう」と内角もきっちり攻めた。
チームは今季2勝目をマーク。鈴木太陽投手(4年=国立)が慶大2回戦で完投勝利を挙げ、チームの連敗を「18」で止めた。「1年生の頃からお世話になっていた先輩なので、次は自分が続いてやるぞという願いがかなったので非常にうれしいです」と笑顔だった。
2戦先勝方式では17年秋の法大戦以来、7年ぶりの勝ち点獲得へ、弾みをつけた。
▽東大・渡辺の父で日本製鉄かずさマジック渡辺俊介監督(元ロッテ)「スタンドで見ていました。本人もキャッチャーのリードや好守に感謝していましたが、よく辛抱して投げ抜いたと思います。私の大学時代よりいいピッチングしていますね」
◆渡辺向輝(わたなべ・こうき)2004年(平16)2月25日生まれ、千葉・浦安市出身。小3から浦安ベイマリーンズで野球を始め、中学は海城(東京)軟式野球部、高校は同校硬式野球部。高3夏は城北に初戦敗退。東大では2年春にリーグ戦デビュー。上投げ、横投げを織り交ぜていたが、2年春に下手投げへ完全転向。3年春は救援で8試合、防御率2・45。3年秋から先発。球種は最速127キロの直球、スライダー、カーブ、シンカー。167センチ、61キロ。右投げ右打ち。



