巨人が“ケチャドバ打線”で連敗街道を脱出した。直近6試合連続で3得点以下と打線が苦しんでいたが、栓が抜けたようにつながり今季最多を更新する9得点。3-4の6回、中日2番手メヒアを攻め立て、2死二、三塁の好機を作ると、8番浦田俊輔内野手(23)が、直球を振り抜いた。打球は前進守備の外野の頭を越える2点適時三塁打。三塁塁上で大きなガッツポーズを見せた。
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普段はクールな浦田が雄たけびをあげた。「よっしゃ! 」。決勝打となる中越えの2点適時三塁打を放ち、三塁塁上でガッツポーズ。感情が爆発した。
それもそのはず。母の日に、6試合ぶりのスタメン起用。絶好のチャンスが訪れ「準備だけはしていた。いつも以上に気合を入れていきました」と高ぶる気持ちをプレーにぶつけた。
母智美さんは、高校時代にバレーボールでインターハイ優勝経験があるアスリート。競技面だけでなく、人としても尊敬する存在で「優しいお母さんです。周りがよく見られる。困っている人がいれば助けに行ったり、そういう気遣いができる人」と明かす。
その“広い視野”は息子も受け継いだ。打席では、体を投手側に少し開くオープンスタンスで構える。「視野が広く見えて、ヒットゾーンも広く見える」と語る。この日は前進守備の外野の頭を越すなど、3本の安打を左右に打ち分け、持ち味を存分に発揮した。
試合前には「いつもありがとう」と連絡を入れ、お立ち台では母に向け「勝ちました! 」と笑顔でメッセージ。母の日に、最高のプレゼントを届けた。【北村健龍】



