ボクシングのヘビー級で新たなスターが誕生した。ロンドン五輪金メダリストで26歳のアンソニー・ジョシュア(英国)が9日、ロンドンで国際ボクシング連盟(IBF)王者チャールズ・マーティン(米国)を2回KOで粉砕。同日に米ラスベガスで行われたフィリピンの英雄マニー・パッキャオの“引退試合”がかすむような、鮮やかな戴冠だった。
英国民の期待を上回る結果を出した。鍛え抜かれた108キロの体から放たれた右の強打でダウンを奪うと、起き上がった相手を再び鋭い右で仕留めた。これまで無敗の王者に土をつけ、AP通信によると「より高いレベルを目指すのであれば、成長し続けないといけない」と謙虚に話した。
プロになってからの戦績は16戦全てKO勝ちと圧倒的。英メディアによるとナイジェリア出身の母を持ち、2007年にボクシングを始めた。199センチの長身で、公式サイトによると100メートル走で11秒を切ったこともあるという。
五輪制覇から最重量級王者という流れは伝説のムハマド・アリ(米国)の歩みと重なる。世界主要2団体で頂点に立つタイソン・フューリー(英国)との激突も注目される新王者は「向こうが準備できているのであれば避けるつもりはない」と言い切った。


