ボクシングの東洋太平洋女子スーパーバンタム級王者・高野人母美(28=協栄)が14日、1年ぶりの再起戦(20日、後楽園ホール)に向け、都内のジムで練習を公開した。

 冒頭に行われた会見で金平桂一郎会長(50)が「内容よりも、この試合は結果。負けたら許さないし、次はない。進退をかけた勝負になる」と通告。突然の発表に「今初めて聞いて、言葉がない。頭がクラクラしてきた」と困惑した高野だったが、「思い切って戦うだけ。必ず次につながる試合にします」とすぐに気合を入れ直した。

 高野は昨年11月の世界初挑戦に失敗。今年6月に再起戦を予定していたが、5月に会見で突然引退を表明し、後日撤回する騒動を起こし、試合は中止されていた。

 今回対戦するのは9戦7勝(2KO)2敗のワンダーガール・シットサイトーン(タイ)。同会長は「簡単な相手ではないが、追い込まないと高野の潜在能力が出ない。ファンが共感をするような試合をしてほしい」と話した。