米プロレス団体WWEのスーパースターで「キング・オブ・ストロングスタイル」中邑真輔ことSHINSUKE NAKAMURAが30日、都内で行われたプロレスリング・ノアの記者会見に登場し、来年2月21日の東京ドーム大会で現役引退を発表している武藤敬司が代理人を務めるグレート・ムタとの対戦に心を躍らせた。

両者は、来年1月1日のノア日本武道館大会のメインイベントで激突する。WWEのスーパースターが他団体のビッグマッチに出場するのは異例中の異例で、「奇跡の試合」として大きな注目を集めている。

NAKAMURAはこの日、自作したというムタと自身の顔写真が入ったジャケットを着用して会見に登場。「中高生時代のアイドル」だったと話すムタとの対戦について、「これ以上ないほまれ」と感慨深げに話し始めた。そして、一息つくと「今だ自分の中では夢のよう。ありえない状況。22年の激動の時代に決定し、23年元日に実現するという…。いまだに震えています。たぎっています。まじで。神がかった状況を味わい尽くしたい」と、興奮気味に話した。

WWEの同僚も、ムタとの対戦を最初は信じてくれなかったと語り「顎が外れそうになっていました」と笑った。

ムタの代理人の武藤は「アメリカのタイトなスケジュールの中、来日してくれてありがとう」と感謝。「俺が思うにグレート・ムタもシンスケ・ナカムラも時代は違えど新日本のストロングで生まれ育ち、そこを飛び出して荒波にのまれてきた。世界観と世界観のぶつかり合い。他のレスラーでは描けないような最高のアートになる」と、共演を喜んでいた。