アマ4冠ボクサー松本流星(24=帝拳)が上々のプロデビューを飾った。エルソン・トリニダード(25=フィリピン)とのミニマム級6回戦に臨み、3回2分48秒、KO勝利を収めた。右利きながらサウスポーの松本はスピード感あふれる動きで試合を掌握すると。左ストレートを相手顔面にヒットさせた。3回には左強打でダウンを奪ってダメージを与えると、立ち上がってきた相手に左カウンターで2度目のダウンを奪い、勝負を決めた。

アマ77勝15敗と経験豊富な松本は、21年全日本選手権、国体フライ級制覇など4冠を獲得している軽量級のホープ。前日計量クリア後には「順調に調整できました。アマチュアよりも1発の緊張感はあるので楽しみ。(相手の)1発に気をつけて慎重に倒せれば」と口にしていた。その通り、冷静な試合運びだった。

「引退しても記憶に残るような選手になりたい」がプロでの目標となる。松本が、その第1歩を踏み出した。