WBOアジア・パシフィック・スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦で、同級王者中嶋一輝(30=大橋)が初防衛に失敗した。同級5位の元IBF世界同級王者T・Jドヘニー(36=オーストラリア)の挑戦を受け、4回2分32秒、レフェリーストップによるTKO負けを喫した。同回に連打でダウンを喫すると、立ち上がったところで連打からの右フックを浴びて2度目のダウン。そのままレフェリーストップ負けとなった。

今年2月、ケニー・デメリショ(フィリピン)との同級王座決定戦を8回TKOで制して以来、約4カ月ぶりのリングだった。相手は元世界王者で、18年8月に元IBF世界同級王者岩佐亮佑を下し、19年1月には米ニューヨークで高橋竜平を撃破。KO負けのないタフな日本人キラーの圧力に押され、王座陥落した。

一方、新王者となったドヘニーは「ありがとうございます。非常にうれしい。対戦相手の中嶋にはこの機会を与えてくれて感謝している。中嶋はすごく強かった。注意深く距離を取ってタイミングを見て中に入って攻めていこうと考えていた」と振り返っていた。