関脇照ノ富士(23=伊勢ケ浜)が横綱白鵬との優勝争いを制し、初の賜杯を手にした。碧山を寄り切りで下して12勝目。3敗で並んでいた白鵬が横綱日馬富士に敗れ、101人目の優勝力士となった。年6場所制となった1958年(昭33)以降は貴花田、朝青龍に続き歴代3位となる初土俵から25場所のスピード記録。1度は消えた大関昇進も確実にし、荒れる夏場所の主役をかっさらった。

 -賜杯を抱いてみて

 照ノ富士 とてもうれしかったです。

 -重みはありますか

 照ノ富士 相当重かったっす。

 -日馬富士が白鵬を倒す姿を見て

 照ノ富士 自分の目標を「今年中に大関になる」って決めていたので、近づくことができたと思います。自分ではもう一番やるつもりで、勝つつもりでした。

 -勝ってくれた

 照ノ富士 涙出そうになったっす。

 -大関昇進が確実

 照ノ富士 ありがとうございます。

 -碧山戦を振り返って

 照ノ富士 今までで一番緊張したんですけど、頑張ろうという気持ちで切り替えて頑張りました。

 -モンゴルにいたころ、大相撲を見ていた

 照ノ富士 15歳から相撲をやりたいと思って、日本に来た。夢みたいなことだったんで、自分でそれ(賜杯)をもらってるの、夢みたいです。

 -周囲の後押しもあった

 照ノ富士 お母さん、お父さんに感謝の気持ちでいっぱいです。そして親方、おかみさん、兄弟子たちにも。

 -大関のさらに上がある

 照ノ富士 頑張ります。