大相撲の大関高安(28=田子ノ浦)が9日、茨城・龍ケ崎市で行われた夏巡業で、2日連続となる本格的な稽古を行った。

 幕内阿武咲に8勝2敗、朝乃山と栃煌山にそれぞれ3戦全勝。計16番で14勝2敗だった。夏巡業は7月末の初日から休場しており、合流初日の前日8日に早速、本格的な稽古を再開。だが阿武咲に3勝12敗と大きく負け越すなど不調だったが、一夜にして劇的に復調した。

 前日に勝てなかった阿武咲を2日続けて指名したことについて、高安は「自分のためでもある。(阿武咲は)キップのいい相撲を取る力士で、低くて圧力のある力士。その相手に押し込めるようにならないといけない。若手と稽古しないとダメですね」と、22歳の思い切りの良い突き、押しを跳ね返したことで自信を深めていた。

 また、この日は出身の茨城県での巡業とあって、大きな声援で迎えられた。そのことには「たくさんの方に応援していただける、地元に帰ってこられるのはうれしく思う」と、感謝していた。