日本相撲協会に引退届を提出した平幕の阿炎(26=錣山)が、7月場所中にキャバクラ通いしていたことについてコンプライアンス委員会に虚偽の報告をしていたことが5日、協会関係者への取材で分かった。

阿炎は不要不急の外出自粛が求められている中、同場所中にキャバクラに出入りしていることが発覚。同委員会の事情聴取に対して「場所前と場所中に2回」と報告していた。しかし、実際は場所前から複数回出入りしており、同委員会はすでに調査済み。また同席していた幕下以下の力士に、出入りした回数などについて口裏合わせを指示したという。

阿炎は師匠の錣山親方(元関脇寺尾)を通じて、4日までに引退届を提出。5日時点で協会は受理していないが、6日に開く理事会で受理される見込み。仮に出場停止などの処分だったとしても、阿炎は引退を決めているという。また、同行していた幕下以下の力士も、3日までに協会に進退伺を提出。休場中の違反ということもあり、阿炎同様に協会内には厳罰を求める声が出ていたが、阿炎より軽い処分になる見通しだ。

また、同場所中に飲食店で泥酔した様子の写真がネット上に拡散された田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)も、処分が下される可能性がある。