放送前から何が語られるのか注目を集めていたヘンリー王子とメーガン妃の英王室離脱後初となる独占インタビューが7日に放送され、さっそく「爆弾が落とされた」と大騒ぎになっています。

王室を離脱して今月末で1年になる夫妻は、友人でご近所さんでもある人気司会者オプラ・ウィンフリーとの3時間20分に及ぶインタビューに応じ、90分間に編集された特別番組がCBSテレビで放送されました。「質問にタブーなし」との事前に予告されていたこともあり、英王室にとってダメージになることが暴露されることはある程度予想されていたものの、夫妻はこれまで公にされてこなかった事柄を赤裸々に語り、世界中に大きな衝撃を与えました。

初めて明かされた数々の暴露の中でも、もっとも衝撃的だった発言をまとめてみました。

オプラ・ウィンフリーのインタビューに応じるヘンリー王子とメーガン妃(ロイター)
オプラ・ウィンフリーのインタビューに応じるヘンリー王子とメーガン妃(ロイター)

●ウィリアム王子の妻キャサリン妃との確執で泣いたのはメーガン妃の方だった

度々不仲説がメディアで報じられてきたキャサリン妃との確執についても、ウィンフリーは質問。挙式でのフラワーガールのドレスを巡って、メーガン妃が対立したキャサリン妃を泣かせたと報じられたことについて、確執があったことは事実と認めた上で報道とは逆のことが起きていたと告白。「泣いたのは私。キャサリン妃はその後、謝罪の手紙と花を贈ってくれた」と語り、「謝ってくれてそれを受け入れたので、それ以上の詳細を語るのはフェアではない」として具体的な内容には踏み込みませんでした。一方、キャサリン妃については「良い人」と語り、だからこそ報道を否定しないよう圧力をかけられていると思うと自身の見解を述べています。

●私は黙らされていた

ウィンフリーから「あなたは黙っていたのか、それとも黙らされていたのか?」と問われたメーガン妃は、後者であると回答。つまりは自らの意思で黙っていたのではなく、黙らされていたと明かし、「王室が守ってくれると思っていたから、言われる通りにしていた」とコメント。しかし、実際には王室は自分たちを守ってくれず、「他の王室メンバーを守るためには平気で嘘をつく。そして、夫と私を守るために真実を公にすることを拒否した」と痛烈に批判。

●世界中が注目したロイヤルウェディング前に極秘結婚していた

2018年5月19日にウィンザー城のセント・ジョージ礼拝堂で行われた600人を招待して行われた豪華挙式の3日前に、夫妻は密かに結婚していたことを告白。盛大な挙式は自分たちのためではなく、世界に向けたものであるため、自分たちのために英国教会の最高指導者、カンタベリー大主教に来てもらって自宅の裏庭で3人だけで式をあげたが、そのことは誰も知らないとメーガン妃。

●アーチ君の肌の色を巡って人種差別発言があった

5月に2歳になるアーチ君を妊娠中に、黒人の母親から生まれたメーガン妃の子供であることを理由に、生まれてくる子供の肌の色がどのくらい濃くなるのかといった会話がなされたと告白。さすがにこれにはウィンフリーもショックを隠し切れず、詳細を聞き出そうとしたものの「王室にとって大きなダメージになる」と誰の発言だったのかは明かさず、ヘンリー王子も「会話の内容を公にするつもりはない」と詳細を語ることはしませんでした。

ウィンフリーは翌朝に出演したCBSテレビの番組で、「この発言に祖父母はまったく関係していない」とヘンリー王子から発言があったことを明かし、エリザベス女王とフィリップ殿下の関与は否定しています。

また、妊娠中にアーチ君には王子の称号を与えないと言われ、それを理由に警護も提供できないと伝えられたことにショックを受け、息子の身の安全に不安を感じたことなども告白しています。

●自殺を考えた

「生きていたくないと思った」と、自殺を考えた時期があったことを告白。「それを言葉にすることが恥ずかしく、ヘンリーにそれを伝えることに抵抗があったが、言わなければ実行してしまう(自殺する)と思った」とメーガン妃。入院して専門家の治療を受けたいと助けを求めたが拒否されたとも明かし、王室にいる自分が車を呼んで病院に行くことなどできないと涙ながらに明かす場面も。

●警護を打ち切られ、金銭的な援助もゼロになった

夫妻は離脱を発表したことに伴い、金銭的な援助や警護を打ち切られたことも告白。ヘンリー王子は、「王子として生まれ育った自分の警護が打ち切られるとは思っておらず、ショックだった」と語り、メーガン妃も「自分や息子が警護を受けられないのは理解するが、夫だけでも警護してほしいと懇願したが聞き入れてもらえなかった」と自分たちの身の危険にも言及。

夫妻は米大手動画配信サービスNetflixと巨額の契約を結んだことは、経済的支援が止められた中で、自分たちを守る警護費用を賄うためだとヘンリー王子は語っています。

●チャールズ皇太子やウィリアム王子との確執

王室メンバーと王室を運営する人々は別だとメーガン妃は語り、エリザベス女王はいつも自分に優しかったと発言。ヘンリー王子は、確執が噂される兄ウィリアム王子と距離があることを認める発言をしているほか、公務から退きたいとチャールズ皇太子に相談した後で電話に出てくれなくなったと告白。

また、王室での暮らしは出口が見えなかったとも語り、「父と兄は「インスティチュート(機関)」に閉じ込められている。自分も父と兄と同様に君主制というシステムに縛り付けられていたが、父と兄はそこから出られない。そのことには同情している」と理解を示す一面も。

【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)