コロナ禍が拡大する中ではあるが、クリスマスという日は今年もやってきた。

その12月25日の夜、日本最大級の繁華街、新宿歌舞伎町の中心エリア「歌舞伎町シネシティ広場」はいつもと少し違う雰囲気だった。大型の警察車両が複数停車し、周辺には多くの制服警察官が出動。歌舞伎町エリアではだいぶ前から、年末などの人出が多い時期に大型車両が停車し、警察が警戒にあたる光景はあったが、それよりも物々しい印象だった。

クリスマスの夜、歌舞伎町中心部の「シネシティ広場」(旧コマ劇場前広場)には大型の警察車両が複数出動しピリピリムード
クリスマスの夜、歌舞伎町中心部の「シネシティ広場」(旧コマ劇場前広場)には大型の警察車両が複数出動しピリピリムード

そのため、すわ、大事件か? はたまた抗争か? あるいは一斉摘発か? と一瞬身構えたのだが、少し調べてみると、クリスマスのこの日、警視庁の斉藤実警視総監が“歌舞伎町パトロール”をしていたようだったことが分かった。さらにこの日、警視庁が歌舞伎町をはじめとする都内繁華街で多くの警察官を動員し、年末の一斉重点警戒を行っていたのだ。

たまたまかと思うが撮影時、歩行者がほとんどおらず妙に閑散としたシネシティ広場。一瞬「大事件か」と緊張したが…
たまたまかと思うが撮影時、歩行者がほとんどおらず妙に閑散としたシネシティ広場。一瞬「大事件か」と緊張したが…

どおりで“厳戒ムード”が強かったわけだが、「東通り」「さくら通り」「花道通り」周辺などでは警視総監の巡視が終了した後と思われる時間帯に、外国人を含む違法客引きが普通に多数、路上で活動していた。

そんなこんなで個人的には特段、何の感慨もなく、クリスマスなる日が先ほど、あっさり終了。来年のこの日には果たして「日常」が戻っているのか。

【文化社会部・Hデスク】