18日午前7時58分ごろ、大阪府北部を震度6弱の地震が襲った影響で、関西の劇場では中止が相次いだ。被害は豊中市、箕面市の府北部から茨木市、高槻市と京都方面が甚大で、京都市東山区の「よしもと祗園花月」は午前の段階で、公演中止を決めた。

 大阪市中央区にある「大阪松竹座」では、桐山照史(ジャニーズWEST)主演の「音楽劇 マリウス」を、午前11時30分から上演予定だったが中止。大阪市北区の梅田芸術劇場で予定されていた前川清の「50周年コンサート2018~時を忘れて~」も、昼の部が中止になった。同公演の夜の部については、状況を見て決めるという。

 同劇場は19日にギタリストの高中正義を呼び、大阪市内で取材会を予定していたが、高中の来阪そのものが中止となり、取材会も取りやめ。この日午後、取材会の中止を発表した。

 被害は兵庫県尼崎市など、隣県にも広がっていることが確認されており、同県宝塚市の宝塚大劇場で午後1時開演予定だった雪組公演「凱旋門」「Gato Bonito!!」は、1時間遅らせて、午後2時開演として準備を進めている。宝塚歌劇団は「ホームページにも、今後の状況、見込みを掲載しております」とコメントした。

 また、吉本興業が大阪市内で運営する難波や西梅田の劇場は、公演を中止せず、予定通りに上演する方針だという。