俳優中村勘九郎(37)阿部サダヲ(48)が14日、都内で、主演する来年のNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺」(1月6日スタート、日曜午後8時)の1話の試写会と会見に出席した。

勘九郎は日本人として初めて1912年のストックホルム五輪にマラソン選手として参加した作品前半の主人公金栗四三を演じる。勘九郎は「1話を見て衝撃でした。怒濤のように登場人物が出てきたり。ものすごい1年がこれから始まるぞという、宮藤さんらが視聴者の方にたたきつけた挑戦状のよう」と語った。勘九郎は1話のラストシーンにようやく登場する。「せりふはないです。スースー、ハーハーしか」と報道陣を笑わせた。

後半の主演の阿部は64年の東京五輪招致に尽力した田畑政治を演じる。設定は猪突(ちょとつ)猛進でせっかちな設定。「田畑さんがいのしし年と思ったら面白いと調べたら戌(いぬ)年でした。僕も同じ。そこが似ているところ。不思議な縁を感じます」と語った。田畑の母を根岸季衣が演じる。「唯一、この現場で初めて会った女性です。本当に男ばかりの所」と語った。