吉本興業の「あなたの街に住みますプロジェクト」の一環で全国各地に住む“住みます芸人”が22日公開の原作、脚本監修・又吉直樹で佐野勇斗・本郷奏多がW主演の映画「凜-りん-」(池田克彦監督)の応援団に就任することが17日、分かった。20日までに最も効果的なPRをした“住みます芸人”には初日舞台あいさつのMC権が与えられるといい、争奪戦になることは必至だ。

同作は、芥川賞小説「火花」を執筆した又吉が脚本を手がけ、07年に舞台化した同名作品が原作。「100年に1度、かさを被ったバケモノが現れて、村から5人の子供を連れ去る」という神隠しの伝説が残る村の学校を舞台にした青春ミステリーサスペンス。

今回の企画では、担当する各地方に伝わるミステリーや不思議な話、体験談を作品に絡めてツイッターに投稿、さらに住みます芸人が各地で出演するイベントや番組などで作品をPRしていくというもの。

応援団任命式には佐野と本郷、お笑いコンビ・キャベツ確認中のキャプテン★ザコ(東京住みます芸人)、ボヨンボヨン(埼玉住みます芸人)のふたり、アホマイルド坂本(神奈川住みます芸人)が参加。キャプテン★ザコらは、佐野と本郷からエールを送られた。

佐野は「よしもと住みます芸人の方々が、各地で僕らの映画を応援してくださるということを聞き、『これはとんでもないことになるんじゃないか』と驚きました」。本郷は「住みます芸人の方々の応援で、上演館数もさらに増えていって、47都道府県を巻き込む映画にしていただけるんじゃないかと楽しみです。又吉さんを応援する気持ちを映画にもぶつけて応援していただけたらなと思います」とそれぞれコメント。

一方、キャプテン★ザコは「東京には、ルミネTheよしもとやヨシモト∞ホールなど、日本の中でも大きな劇場がたくさんあります。その分、ほかの都道府県よりたくさんのお客さんの目に留まると思いますので、一発で誰よりも強い応援をしたいと思います」。ボヨンボヨンは「僕らは、大宮ラクーンよしもと劇場で舞台に立つ以外に、家電量販店などでの営業も多いので、お客さんと直接話して宣伝することができるんじゃないかなと思っています」。アホマイルド坂本は「僕は芸人でもあり、神奈川県庁の非常勤職員でもあるので、県知事に会ったら応援してもらえるよう言っておきます。アポが取れるか、わかりませんけど(笑い)」と、それぞれ意気込みを語った。