大麻取締法違反(所持)で逮捕された元KAT-TUN田口淳之介容疑者(33)と女優小嶺麗奈容疑者(38)が、関東信越厚生局麻薬取締部の調べに、いずれも大麻の所持と使用を認める供述をしていることが23日、関係者への取材で分かった。田口容疑者が出演予定だったライブやイベントも続々中止が決定。だが、同容疑者は所属事務所の代表取締役のため、全国ツアーを行う各地の現場にはまだ連絡もなく、困惑が隠せない。

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捜査関係者によると、田口容疑者は麻薬取締部の調べに「大麻は2人のもの」と供述し所持を認めている。小嶺容疑者も所持は認めたが「自分だけのもの」と異なる趣旨を供述。内縁関係とみられるため、年上で姉御肌の小嶺容疑者が田口容疑者をかばっている可能性もある。

また両容疑者は大麻の使用も認めているという。大麻取締法には使用を処罰する規定はないが、同部は使用の実態や入手経路を詳しく調べる。

押収された大麻は、ポリ袋に入れて隠さずに置かれていた。大麻をコーヒーミルのように砕いて均等に燃えやすくするグラインダーや、吸引用の巻き紙も押収されており、同部は両容疑者が常習的に使用していた可能性が高いとみて調べている。計量器具など、販売目的で使用される器具は見つかっていない。

同部はこの日、警視庁湾岸署で両容疑者を聴取、尿検査も行ったとみられる。今日24日に大麻取締法違反(所持)容疑で送検する。

小嶺容疑者は10年ほど前、元俳優が経営する六本木のバーに出入りしていた。このバーでは当時、同じく出入りしていた元タレントの女性が薬物所持で逮捕されたこともあり、当局が薬物使用の温床としてマークしていたという。

田口容疑者が代表取締役を務める芸能事務所は、事件後にホームページが閉鎖され「ただ今、メンテナンス中です」の表示に。所属女優の美優梨(19)のインスタグラムも削除された。

両容疑者は22日午後1時45分ごろ、同居する世田谷区の自宅マンションで、数グラムの乾燥大麻を所持していたところを現行犯逮捕された。乾燥大麻が公然と置かれていたことから、同部は2人の共有物と判断した。