人気子役の新津ちせ(9)が22日、主演映画「駅までの道をおしえて」(橋本直樹監督、10月18日公開)のヒット祈願イベントを東京・大田区の池上本門寺で行った。

伊集院静氏の原作で、愛犬の死を受け入れられない少女(新津)が、幼い息子を亡くした経験を持つ老人と出会い、心を通わせる物語。

「世界中の皆さんに見てもらいたい」。ヒット祈願後の第一声で映画をアピールした後で撮影を振り返った。「演技は難しかったけど、どのシーンも楽しかった」。劇中では愛犬ルーとの温かい交流が鍵を握る。その絆をしっかりと表現するため、撮影を終えるまでの1年以上を自宅で一緒にすごして食事や散歩などの世話をしたという。「ルーの誕生日を一緒にお祝いもしました」。

新津は米津玄師がプロデュースした「パプリカ」を歌唱する小学生ユニット、Foorinの最年少メンバーで、劇場アニメ「君の名は。」「天気の子」を手がけた新海誠監督の長女でもある。娘の主演映画を見た新海監督は「自分も昔、犬を飼っていた。それを思い出して泣いちゃった」と感想を語ったという。演技アドバイスがあるか質問をされると「『楽しんでおいで』と励ましてもらっています」と明かした。

小学校では新聞部に所属し、編集長を務めている。「(文章を)書くのはすごい面白い」。

夏休みの宿題は「ちょっと残っているけど大体終わりました」。夏の思い出は「おばあちゃんの家に行ったのがすごく楽しかったです」と笑顔で話した。