NHK木田幸紀放送総局長が23日、視聴率が3%台を記録した大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」について言及した。定例会見で語った。

13日に放送した「いだてん」39話の視聴率が3・7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)となり、大河ドラマのワースト記録を更新した。裏でラグビーW杯「日本対スコットランド」(日本テレビ)が生放送され、平均視聴率が39・2%と注目を集めた影響もあるとみられる。これまでのワーストは、「いだてん」が8月25日の放送で記録した5・0%。

木田氏は「全国の方の注目が裏(ラグビー)にあり、視聴率としては厳しくなった」とした。

大河で3%台という記録更新となったが「ドラマは何カ月も前から準備して作っているもの。ブレずに、制作意図はいささかも変わっていないと思う」と支持し、「話が分かりにくい、時世が分かりにくいということがあったのは確か。今後、大河ドラマを作るときにひとつの参考にしていきたい」。

10月20日には、BS1で放送予定だったラグビーW杯「日本対南アフリカ戦」を総合テレビで放送し、「いだてん」は1回休みになったが、全47話の放送に変更はないという。