高畑充希(27)主演の日本テレビ系連続ドラマ「同期のサクラ」(水曜午後10時)の23日放送の第3話の平均視聴率が、9・3%(関東地区)だったことが24日、ビデオリサーチの調べで分かった。日本シリーズ放送のために、ドラマ放送開始が55分繰り下がっていた。

第1話は8・1%、第2話は9・5%だった。

高畑演じるサクラこと北野桜が、大手ゼネコン花村建設に入社し、故郷の離島に橋を架ける夢に向かっていくストーリー。周囲に忖度せずマイペースなサクラと同期で入社した月村百合を橋本愛、木島葵を新田真剣佑、清水菊夫を竜星涼、土井蓮太郎を岡山天音。また人事部の火野すみれを相武紗季、人事部長の黒川森雄を椎名桔平が演じる。

物語は09年から1話1年、10話で10年が描かれる。脚本の遊川和彦氏を始めとするスタッフは、同じ高畑主演で高視聴率を記録した同局17年ドラマ「過保護のカホコ」チームが制作している。

第3話はサクラの入社3年目、2011年が舞台。サクラは、広報部の百合と新規採用向けパンフレットを作る。百合は男社会のゼネコンに嫌気が差し、寿退社したいと本音を漏らす。百合はサクラに、自分をしつこく誘うクライアントの自動車メーカー専務との食事に同席を頼む。だがサクラは百合が席を外したスキに、忖度せずクライアントに百合が好意を持っていないことを伝え、クライアントは怒って帰ってしまう。

翌3月11日。広報部長が百合を連れて人事部に押しかけ、サクラがクライアントを怒らせたことに猛抗議する。サクラが謝ろうとすると、震災が発生する。業後、サクラが同期のたまり場の店、リクエストに行くと、電車が止まって自宅に帰れない百合が食事をしていた。サクラは百合に、自分の家に泊まるよう勧める。

百合はサクラに、入社してからも自分の居場所がないと悩んでいたことを打ち明け、笑顔を見せて本音を抑えていたと告白。だがサクラは、百合が1年目に、自分に本音で怒りをぶつけてきたことを感謝し「素直な百合さんで大丈夫」と話す。

震災対応が一段落し、新規採用向けパンフレットも完成。だがサクラは黒川から、百合が寿退社することを聞き、ページの差し替えを命じられる。サクラが会うと、百合は「生活に困らないし、子供ができたらすてきな家族が作れる」と言う。だが、サクラは「それは百合さんの夢ですか」と問う。サクラが自らの夢を語ると、百合は「夢夢うるさい。目を覚まして現実を見たら。橋だってかかりゃしない」と怒りを爆発させる。するとサクラは「ブス!ブス!」と百合に叫び、「今のアンタだったらどこに行ったって今の繰り返し」と大げんかに。百合は「2度と私の前に現れないで」と言って立ち去る。

サクラはじいちゃんにFAXで報告すると、「本気で叱ってくれるのが本当の友だ。彼女と別れるな」とアドバイスされる。翌日、サクラは再び百合の元へ行き、「私の友達になってくれませんか」と手を差し出すが、百合は立ち去る。

会社を出ようとする百合に、サクラは記念写真を頼むが断られる。それでも「いい友達を作って」と言うサクラを背に、会社を出ようとする百合。だが足が止まって会社を出られない。百合は泣きながらサクラの元へ戻り、会社に残りたいと告白。辞表を預かったままにしていたサクラに、百合が「さんはいらない。百合でいい」と言うと、サクラは「ありがとう、友達になれて本当にうれしい、百合」と喜ぶ。

ただサクラは、クライアントを怒らせたことで、黒川から社史編さん室への異動を告げられる、という内容だった。