ビジュアル系エアバンド、ゴールデンボンバーのギタリスト喜矢武豊(37)が、DVD、配信で人気の任侠(にんきょう)シリーズ「日本統一」にレギュラー入りする。最新作「日本統一53」(9月25日リリース)から出演する。

同シリーズは本宮泰風(50)と山口祥行(50)のダブル主演。横浜出身の不良だった、日本最大の任侠団体の神戸「侠和会」の若頭・氷室蓮司(本宮)と本部長三代目川谷組会長・田村悠人(山口)が、日本の極道界統一を目指して奮闘する。喜矢武は川谷組悠成会若頭の翁長照邦を演じる。

金爆での美形ぶりとは変わってリーゼント姿で演じる極道役に、本宮とともに取材に応じた喜矢武は「怖い人ばっかりの中に新しく入るんだから、不安はある。細いし、背も低いんで本宮さんと山口さんとスリーショットになると、完全に『絡まれてる人』になる(笑い)。ビジュアル面はあきらめて、違うキャラで頑張ります。リーゼントは気合が入りますね」と撮影を振り返った。

12年の第1作からスピンオフを含めると60作以上の人気シリーズに新たなレギュラーを迎えることに、総合プロデューサーも務める本宮は「想像以上にやってくれる。最初から派手なダンスシーンで、メンバーと一瞬にしてなじんだ。俺の目に狂いはなかった」と合格点を与えた。

金爆とは正反対にも思えるシビアな作品に、喜矢武は「音楽のファンの方は怖いイメージを持っているかもしれないけれど、戦う友情や男らしさを見てもらえれば。かっこいいところを見せつつ、ふざけたところも見せたい」。

本宮は「女性ファンも3割くらいはいるんだけど、ちょっと年齢が高め。彼が出ることで新しいファン層、若い女の子にも広がればいい。”任侠女子”とかね。BL(ボーイズラブ)要素もあるから、そこも狙っています」と笑った。

抗争シーンでは拳銃を撃つシーンもある。喜矢武は「重いし、火も出るし、衝撃がすごい。緊張するけど、憧れもありました。まだ下っ端の役だけど、出るからには他の方と違う、見せ方ができれば」。本宮は「俺と山口は、自分用の拳銃を持ってるから慣れてる(笑い)。彼の光るものを見つけて、伸ばしていけたら」と話している。【小谷野俊哉】

 

◆喜矢武豊(きゃん・ゆたか)1985年(昭60)3月15日、東京生まれ。高校時代にギターを始め、高校3年の時に鬼龍院翔(38)と知り合い、04年にゴールデンボンバー結成。12年から4年連続「女々しくて」で「NHK紅白歌合戦」出場。芸名の由来は競馬の武豊騎手。ギターの演奏が下手で、グループがエアバンドになるきっかけをつくった。俳優として12年に映画「死ガ二人ヲワカツマデ…第一章『色ノナイ青』」主演。17年に舞台「犬夜叉」主演。166センチ。血液型B。