俳優で文筆家の睡蓮みどり(36)が22日夜、Xを更新。「榊英雄の逮捕報道について、改めて。」と題して、20日に準強姦(ごうかん)の疑いで警視庁に逮捕された映画監督で会社役員の、榊英雄容疑者(53)から受けた性被害について、連続で投稿し、被害当時の実態を改めて克明に記し、冤罪(えんざい)を主張する榊容疑者に対し「あの時と同じく、また侮辱されたのだと感じた」と怒りをあらわにした。

睡蓮は「警察に出向いて話してきたことが、意味があったのだと思うと本当に嬉しい。この件で水面下で一緒に闘ってきた方と電話で話した。そして彼女とのこれまでのやりとりを見返し、何度も挫けそうになりながら、微かな可能性を夢みて、励まし合ってきた日々を反芻した」と、警察に性被害を報告してきたと説明した。

その上で「性暴力において物証を残すことは本当に難しい。だから今回『証言』がここまで重視されたことは驚いた。被害に遭った2015年当時は刑法改正前でもあった。怪我するくらいの暴力や脅しがあればよかったのに、と何度も思った。そうしたら罪に問えたのかな、と。」と、被害を受けた俳優の証言が、榊容疑者の逮捕への重要な要素をなったことに驚きを示した。

榊容疑者の逮捕容疑は、2016年(平28)5月23日に、東京都港区のマンション一室で、当時俳優を目指していた20代女性を演技指導をすると誘い、性的暴行をした疑い。取り調べに対し、冤罪(えんざい)を主張し容疑を否認しているが、睡蓮は「私は合意なんてしていない。あまりに突然に起こったので、拒否する間さえなかった」と、同容疑者の主張を真っ向から否定した。「男女の仲、不倫…そんな言葉で性暴力やレイプを言い換え、罪を矮小化しようとするその浅ましさに、私ははらわたが煮え繰り返るほど怒っている。侮辱以外の何ものでもない。」と、同容疑者を痛烈に批判した。

さらに「被害に遭った日、思いがけずふたりきりになってしまった事務所という名のマンションの一室以外で、榊とふたりで会ったことはない。いわゆる不貞行為に該当するようなやり取りも一切ない」と、性被害に遭った時以外、榊容疑者と2人きりで会ったことはないと強調。「榊は他の被害者にも同じように男女の仲だとか不倫だと言った。そんなに複数人と同時に不貞を働いていたと本気で本人は思っているのだろうか?まったく馬鹿げている。馬鹿にしている」と榊容疑者への怒りをあらわにした。

そして「これを自ら書くことにも迷いがあった。でも『冤罪』の主張に、あの時と同じく、また侮辱されたのだと感じた。榊はレイピストです。私は、自分の体験をもってそのことを知っています。起訴され、裁きを受けることを強く望みます」と、榊容疑者が冤罪(えんざい)を主張し、容疑を否認していること自体が、性加害と同じくらい被害を受けた俳優、女性を侮辱し、傷つけているのだと強く訴えた。