第96回米アカデミー賞で、アジア初の視覚効果賞を受賞した「ゴジラ-1.0」の山崎貴監督(59)らが受賞から一夜明けた12日、帰国し、東京・羽田空港で受賞記念記者会見を開いた。会見には、出演の浜辺美波(23)も駆けつけた。

山崎監督は、アーノルド・シュワルツェネッガー(76)と「バットマン リターンズ」ペンギン役のダニー・デヴィート(79)がプレゼンターを務めたことに触れ「シュワルツェネッガーさんからもらいたかったけど、こっち(デヴィート)だったのね、と」と、シュワルツェネッガーからオスカーをゲットできなかったことが残念だったと明かした。ただ「シュワルツェネッガーさんと握手ができたので、良かったです」と笑った。

会見には、山崎監督のほか渋谷紀世子VFXディレクター(53)高橋正紀3DCGディレクター(55)、エフェクトアーティスト、コンポジターの野島達司氏(25)が出席した。

高橋氏は「これで取れないと落胆する…ノミネートだけで良いと思っていたら実際に言われ、よく分からなかった。監督が欲しかったシュワルツェネッガーさんから、僕はもらった。目を見ただけで、いい人だと思った」と、シュワルツェネッガーを評した。野島氏も「僕もシュワルツェネッガーさんから、もらいました」と笑みを浮かべた。そして「もらう3秒前に呼ばれる、というのを走馬灯のように感じ、同じなんだなと。気持ちは一緒。檀上に上がっていく間に何が起こったのか考え、感じたことがない、足のしびれ…シュワルツェネッガーさんを見て、訳が分からなくなった。山崎さんのスピーチを温かく見守る会場。優しかった」と振り返った。