フリーアナウンサー有働由美子(55)が27日夜に放送された日本テレビ系の報道番組「news zero」(月~木曜午後11時、金曜午後11時半)で、「おわびと訂正」を繰り返すひと幕があった。

メインキャスターを務める同番組を今週で卒業する有働。この日は、大の虎党で知られる有働が阪神の岡田彰布監督にインタビューする様子が放送された。昨季38年ぶりの日本一になった阪神は今年のオープン戦で最下位となったが、「終わったら(結果を)見といてください、ですよね。結局はね」と不敵な笑みを浮かべながら話す岡田監督に「はあ…心強い。はあ、かっこいい」と感激する様子などが放送された。

インタビューの様子を伝えるVTRが終わった後、有働は、いきなり「まず、おわびと訂正をしていいですか」と切り出し「キャスターとして中立公正(の立場)を申し上げましたが、この5年半、若干、阪神のコメントが多かったと思うんですよ」と、口にした。

水曜コメンテーターのクリエイティブ・ディレクター辻愛沙子氏ら出演陣に「若干?」と突っ込まれ、スタジオ内で爆笑が起きる場面も。しかし有働は気にせず「おそらくは巨人ファンを含め他球団の方は、何言ってんの? 今年のオープン戦最下位だろうと上から目線で見ていらっしゃると思うんですけど、岡田監督は『今年のオープン戦の成績は関係ない』とおっしゃっていました。自信があると」と、力説。「間違いなく、アレンパ(連覇)からの常勝軍団という新しいプロ野球の時代をつくっていく。メジャーリーグだけではなく、プロ野球の魅力を見せるのは阪神。阪神が常勝軍団になることでまた、野球の魅力にみなさんが注目するという時代になるのではないかと思っております」と、思い切り阪神寄り? のコメントを続けた。

黄色のブラウスで阪神愛を語り続ける有働は、困惑する様子の出演陣に「ちょっと圧が強いですかね、申し訳ありません」と口にしつつ、29日に開幕するプロ野球の巨人-阪神戦に言及した際も「初球が注目でございますので、近本がホームランか、それを戸郷が逃げるのか、というね」と発言。すぐに「逃げる、とか言っちゃいけないですね」と、自ら自分の発言に苦笑いしながら突っ込み「おわびして訂正申し上げます」と、深々と頭を下げた。

有働は2018年3月にNHKを退局後、同年10月に「news zero」のメインキャスターに就任。5年半にわたり務めてきた。