日本代表の2025年の活動がボリビア戦をもって終了した。13試合を戦い、8勝3分け2敗。戦力拡大と戦術深化の両輪で進め、W杯北中米大会出場と東アジアE-1選手権制覇を成し遂げた。各ポジションにケガ人が多く出る中、着実に進化を遂げ、本大会で初の8強入りが見えてくるほどの仕上がりとなった。大舞台の幕開けまで約7カ月。優勝を目標に掲げる森保ジャパンの現在地とは。
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今年13試合の中で、新しい景色を見える地点にまでは十分に到達していることを証明した。活動は大きく3つに分けられる。
<1>中心メンバーを中心にW杯出場を決めた3月
<2>多くの新戦力を試した6、7月
<3>新旧メンバーを合わせて他大陸の強豪と腕試しした9~11月
それぞれテーマを持って活動した。
<1>ではバーレーン戦で史上最速の最終予選突破を決めた。攻撃的な3バックで終始主導権を握り、攻守に圧倒。直後のサウジアラビア戦は引き分けたが、中東の雄がドン引きで構えてくるほど、日本の実力はアジアで抜きんでていた。
<2>は消化試合となった6月の最終予選2戦と国内組で臨んだ7月の東アジアE-1選手権。6月は主軸を休ませて7人の初招集組を含むフレッシュな陣容でオーストラリア戦に臨み、試合終了間際の失点で惜敗した。常連組と新メンバーの実力差は浮き彫りになったが、1年4カ月ぶりに復帰したMF佐野海やDF渡辺、MF佐藤、DF鈴木淳ら戦力の発掘に成功した。
<3>は本番を想定した9月の米国遠征、10月の南米2連戦、11月の6戦でアジア以外の実力国とどこまで渡り合えるかを試した。最終ラインにケガ人が続出した9月のメキシコ戦は、主導権を握る戦い方が十分に通用した一方で、メンバー総替えで挑んだ米国戦は0-2で完敗。時差や移動、気候など本番を想定した戦いから得た経験は大きい。
10月もMF三笘や遠藤ら主力にケガ人が相次ぐ中で、ブラジルから初勝利。優勝候補のサッカー王国からもぎ取った白星は世界へのアピールにもなった。11月は身体能力自慢のガーナにフィジカルで完勝。来年3月の大陸間プレーオフに進出するボリビアを3-0で一蹴した。W杯出場相当の相手との6連戦を3勝2分け1敗で乗り切った。内容から、W杯1次リーグ突破はほぼ確実。FIFAランキング上位国との戦績を踏まえれば、ベスト16~8までは進めると考えて妥当だ。
森保一監督(57)が口にした成果は「相手がハイプレスを一気に飛び越えたときの対応力は上がった」。その上で「本大会で勝つために、選手個々のレベルアップをさらにお願いしたい」と付け加えた。メンバー発表まで残る活動は来年3月だけ。まいた種を一気に収穫し、最強のチームで「最高の景色」を見に行く。【佐藤成】

