鹿島アントラーズはシーズン初戦を落とし、ACL本大会出場を逃した。

今季からDF内田篤人(31)に代わりチームキャプテンを務めるMF三竿健斗(23)は「自分自身もすごくふがいないできだったので、申し訳ない気持ちでいっぱい。これが今の僕たちの実力なので、目を背けてはいけない。批判されて当然の内容だと思うので、今は何を言われても全て受け止めて、逃げずに、今季最後まで、ここから大きく成長したチームの姿をサポーターのみなさんに示して、少しでも多くのタイトルを取れるように、逃げずにやりたい」と言葉をつないだ。

4-4-2でスタートしたが、試合の中ではボランチの三竿が両センターバックの間に下がり、両サイドバックが高い位置を取るという、3バックに近い変則的なフォーメーションも採用した。これによって左右のMFが中央付近でプレーでき、FWを含めた前線の4枚に近い距離感での連係が生まれた。攻撃的なボランチであるレオ・シルバと三竿が完全に役割を分担することで、試合展開や相手の戦術に応じて柔軟な対応をすることが可能になる。

三竿は「このサッカーはボランチがキーになる」と自身の役割を心得ている。「攻守において常にバランスを取り、攻めているときはリスクマネジメントをするし、サイドバックが高い位置を取れるように、ボランチは残ることが求められている。その中で自分がやりたいプレー、ボールを奪うところでチームの助けになりたいし、攻撃の起点となるパスの精度などは練習ではできているので、試合で出すだけ」と、特徴を出しながら役割を遂行することを目標に掲げた。