ヴィッセル神戸が4-0とG大阪との阪神ダービーを制し、唯一の開幕3連勝で単独首位に立った。DF酒井高徳(31)が初の1試合2発を記録するなど、FW大迫勇也(32)や武藤嘉紀(30)と元日本代表勢によるゴールの共演を披露。開幕4連勝を飾った17年以来の好発進で悲願の初優勝を狙う。京都は2-0で東京から今季初勝利を奪い、C大阪は1-2で浦和に逆転負けして未勝利が続く。
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神戸が6年ぶりの開幕3連勝で首位に立った。吉田監督が「素晴らしい活躍だし、プロのかがみ」と絶賛したのは、14日に32歳の誕生日を迎える酒井だ。プロ15年目は「人生で(1試合)2点を取ったことがなかった。こういう日もあるのかな」と照れた。
3-0で迎えた後半28分だった。自らのスルーパスが起点となり、最後は角度のない右から右足でニア上をぶち抜いた。同2分の左足での追加点と合わせ、両足で1試合2発を飾った。
「(得点場面では)しっかり状況判断ができた」と酒井。14、18年W杯代表は左右のサイドバックをこなし、この日は右で先発。20年途中から76試合連続で先発したものの、前節札幌戦は故障で欠場。鉄人は「(周囲から)働きすぎだから、1回休めという感じがあった」と切り替えていた。
夫人の出産のためにスペインに帰国中の38歳MFイニエスタが不在でも、この日の先発の平均年齢は28・3歳。25・8歳のG大阪よりも上だが、出足の鋭い守備で前半3分、大迫の2試合連続となる先制点につなげた。球際の強さ、攻守の連動性といい、今季初得点を含む3得点に絡んだ武藤は「すべてで上回れた。勝利に貢献できた充実感がある」と胸を張る。
開幕11戦未勝利で13位に終わった昨季は、3勝目を挙げたのが19試合目。好対照の開幕に、吉田監督が「90分通して、やるべきことをやってくれた」と言えば、酒井は「苦しい時を経て報われるのがサッカー。引き続き、いいものを見せたい」。21年の過去最高3位の更新はもちろん、19年度の天皇杯に続くタイトルを狙う。【横田和幸】
◆酒井高徳(さかい・ごうとく)1991年3月14日、新潟県生まれ。新潟の下部組織で育ち、09年3月にJ1初出場。12年以降はシュツットガルト、ハンブルガーSVとドイツでプレー。19年8月に神戸入り。日本代表は通算42試合無得点。この日でJ1通算192試合6得点、1シーズン2得点以上も初めて。176センチ、74キロ



