今季から女子プロサッカーWEリーグ、日テレ・東京ヴェルディベレーザの指揮官に復帰した松田岳夫監督(61)が18日、プレシーズン初日の練習後、取材に応じた。松田監督は「みんな新たな気持ちでやろうって顔もしぐさも、そういうところはすごい感じましたね」と充実した表情を浮かべた。以下、一問一答。

-名門チームがWEリーグ開幕から2季連続3位だが

松田監督 僕も勝つためにここに来た。今まで勝ててないチームが勝つには変化は必要なこと。でも大事なのは選手がどう変われるか。選手が変わらないと、他のものが変わっても何も変わらない。

-チームに欠けている部分は

松田監督 技術的には高いのにサッカーを知らない。サッカーを知れば相手の逆を取れる。相手が見えないのに、相手のことを考えてないのに、自分たちのことをただやろうとしてもダメ。そういう駆け引きは一番大事にしている。駆け引き+フィジカル。その辺は突き詰めていきたい。

-チームに期待する部分は

松田監督 点が取れる選手がいるのは武器。でも誰かが特別に点を取るより、いろんな選手がいろんな形で点を取れるようにしていきたい。そしてもっと失点を減らしていかなきゃいけない。このチームの良さは残しつつ、守備の部分の課題をなくしていけたら。

-守備修正のアイデアは

松田監督 基本は高い位置で奪い返したいし、ゴールを守る、ボールを奪うところをうまく使い分けていきたい。(男子の)トップチームで城福(浩監督)さんがすごく良いサッカーをしているし、参考にしていきたい。

-今、なでしこジャパンがW杯に臨もうとしている

松田監督 W杯はいつも経験できることじゃないし、その中で自分のプレーを出してほしい。それとここ1、2年見ていると、欧州のサッカーの進化は、もう女子サッカーというよりは男子のサッカーに近くなってきている。そこを真剣に戦いながら感じてきてほしい。勝った負けただけじゃなく、そういうものも持ち帰ってきてほしい。

-普段から欧州女子サッカーはまめにチェックしている?

松田監督 去年、女子のユーロ(欧州選手権)があって、それを見たときに衝撃を受けて。今のままでは日本は勝てないって正直思った。あの衝撃を日本の選手たちに伝えたいし、足りない部分を補っていきたい。それはもう去年から感じている。

-フィジカル面での差がある?

松田監督 それも大きいと思う。日本人には日本人の良さもあるけど、最初から「日本独特の」って言ってたら違うと思う。やはりサッカーってベースの部分は世界共通だし。そこで差ができているのに日本が独自の路線を走っても絶対勝てない。

-このクラブでもその「世界基準」を目指す

松田監督 このチームはそのベースの部分が比較的ある方だから、それにさらに磨きをかけつつ、大胆なサッカーをしていけたら。このチームは高い位置でボールを奪うのにカウンターが少ない。もっとシンプルにゴールを目指すことがあってもいい。ボールを取って前じゃなくて後ろ、横っていう印象があるので、そこは変えていきたい。

-今年のベレーザの目標は

松田監督 個人的に遠慮なく言えば、全部勝つ。それで全部タイトルを取ること。サッカーをやってる限りは目指していくべきだし、このチームは本当にそこを目指せるチームだと思ってます。

-新たに背番号10を背負う木下桃香について

松田監督 10番の重みを感じる必要はないけど、自分の持ってる力を100%出していけないと、10番の選手として誰も認めてくれないっていうのは感じてほしい。それぐらい特別な存在なんだよっていうのは。プレッシャーにするつもりはないけど、そういう伝統っていうのは間違いなくあるクラブなんで。