陸上男子100メートルの桐生祥秀(29=日本生命)が、代表入りを確実としている9月の世界選手権東京大会(国立競技場)へ胸を高ぶらせた。

29日、埼玉・川越市の東洋大川越キャンパスで練習を公開。気温30度を超える猛暑の中、ダッシュなどで1時間ほど汗を流した。19年ドーハ大会以来、6年ぶりの舞台へ「久々なので楽しみたい。こうやって個人種目を勝ち抜いたので、しっかり代表として走りたい」と思い描いた。

今年は7月の日本選手権で5年ぶりに優勝。今月3日の富士北麓ワールドトライアルでは、8年ぶり2度目の9秒台となる9秒99をたたき出し、世界選手権の参加標準記録(10秒00)も突破した。今季の道のりを振り返り「1試合、1試合順調に仕上げることができた。個人で世界選手権に出れるので100点」とほほ笑んだ。

世界選手権個人種目の自己最高は、19年ドーハ大会の準決勝進出。今大会は自身初の決勝進出に意欲を示している。昨夏のパリ五輪の決勝進出ラインが9秒93だったこともあり「予選の組にも4、5人が9秒台の選手がいると思う」と見通すが「気負わずに予選をしっかり通れば準決勝、決勝で勝負できる」と自信もある。

12月に30歳を迎えるベテラン。「あと何年もまだまだやりたい。まだやれるという感じもある」。自国での大舞台で力を発揮し、「まだやれる」という存在感を示す。【藤塚大輔】