ラグビーの強豪国として知られるニュージーランド(NZ)学生代表が2日、京都・左京区の世界遺産「下鴨神社」で同国の民族舞踊「ハカ」を披露した。

 3日の関西学生代表戦(午後1時、京都・西京極陸上競技場)に向けて大阪府内で練習後に移動。同神社の担当者が「外国の方に今回のような踊りを披露していただいたことは記憶にありません」と話すとおり、極めて異例の奉舞が実現した。

 NZ学生代表は到着すると境内の「糺(ただす)の森」に足を踏み入れ、日本ラグビー発展の地として知られている「雑太社」を参拝。絵馬に願いをしたため、「楼門」の前へと移動した。多くのファンや居合わせた観光客の歓迎を受け、同国代表「オールブラックス」が試合前に行う儀式として有名な「ハカ」を披露した。

 本殿の参拝も終えたフッカーのニコラス・ウェラヒコ主将(27=リンカーン大)は「歴史的な場所でハカを披露できてうれしい。神社での披露でちょっとドキドキしていたけれど、みんな興奮していた。明日は全力を尽くして、いいパフォーマンスをしたい」と笑顔を見せた。

 今回の参拝は関西協会の坂田好弘会長(75)がNZ学生代表側に下鴨神社を紹介し、同代表が「ぜひともうかがいたい」と返事をして実現。坂田会長は下鴨神社の協力に感謝しながら「非常に(NZ学生代表の)スケジュールがタイトな中でも『ここだけは来ておきたい』と言っていただいた。個人的にも(現役時代の留学などで)ニュージーランドとつながりがあり、その国の学生代表が来てくれてうれしいです」と素直な思いを口にした。

 下鴨神社とラグビーのつながりの由縁は、1910年(明43)9月にさかのぼる。当時、日本で唯一のラグビー部があった慶応義塾の真島進が、親戚で京都・旧制三高(現京大総合人間学部)の生徒だった堀江宇吉と同地で楕円(だえん)球を用いて練習。翌1911年(明44)、両校が日本人同士で初めて正式な試合を行った。そのため「日本ラグビー発展の地」「関西ラグビー発祥の地」と知られ、境内の「糺の森」には自然石の石碑に「第一蹴の地」と記されている。