アメリカンフットボールの日大と関学大の定期戦で、日大の選手が悪質な反則行為をした問題について、選手が負傷した関学大には、「刑事告訴したらどうか」など、意見も寄せられていることが16日、分かった。

 関学大広報室によると、週明けの14日からこの日夕方までの3日間で、意見や問い合わせは、約120件にも及んだという。

 主な内容は大きく分類して後述の3点。

 <1>日大DLの危険なタックルによって、全治3週間のけがを負った関学大QBが心配だ

 <2>問題への毅然(きぜん)とした対応を求める

 <3>刑事告訴を促す意見

 これらについて、同広報室の担当者は「普段はアメリカンフットボール部関連のことで、問い合わせをいただくことはほとんどありません」とし、殺到する問い合わせに驚きを隠せず。問題がテレビの全国ニュースなどで取り上げられ、社会問題にも発展している現状が表れた形だ。

 一連の騒動は、6日に都内で行われた関学大と日大の定期戦が発端。関学大の2年生QBが、日大DLから意図的にも見えるタックルを、無防備な体勢で背後から受けた。

 さらに、日大DLは同じ試合の中で、3件の反則行為を行って退場。関学大は12日に記者会見し、悪質な反則行為への見解や原因究明、正式な謝罪を求める抗議文を10日付で日大側に発送したと公表。席上で、日大の回答次第では、来年度以降の定期戦を拒否する方針も示していた。

 これを受け、15日夜には、日大のコーチが兵庫県西宮市の関学大へ、抗議文に対する回答書を持参。関学大の小野宏ディレクターは「返答の内容および、それに対する対応については、17日の記者会見にてご説明いたします」としている。