柔道の18年世界選手権女子78キロ超級金メダルの朝比奈沙羅(22=パーク24)が13日、地元の東京・文京区で柔道教室を開催した。

子供ら30人に後ろ受け身や横受け身、得意技の払い腰などを指導。実技の他には受け身の重要性などを説明した。朝比奈は「柔道は怖い、痛いというイメージが強いが、きちんとした受け身をすれば危なくなく、楽しいんだよということを伝えたかった。けが人が出ずに終われたのは良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

質問タイムでは、「何でメダルを獲得したいの?」という男児からの素朴な問いにやや動揺した。「神髄をつかれた。17年世界選手権銀メダルですごく悔しい思いをした。(指導3で敗れた)負け方に腹立たしく、昨年の世界選手権は自分へのリベンジだった。自分自身に負けないように金メダルを取った」と丁寧に回答した。「この人すごいと思う人は?」という問いには「尊敬する人はたくさんいるけど、その人と決めてしまうと、その人を越えられない。いろいろな人の良い部分を吸収して、自分らしく生きようと思っている」と持論を語った。

教室後のサイン会では、子供たちから「沙羅ちゃん」と連呼され、記念撮影に応じていた。