県高校新人バレーボール大会が2日、浜松工体育館ほかで開幕する。男子では静岡大成(中部2位)が、渡辺訓嗣(さとし=2年)主将を中心に、創部15年目で初の県頂点を目指す。

静岡大成の渡辺は、2年連続で春高予選4強入りした前チームを超えるべく、日々の努力を重ねている。「1つ上の代はみんな上手でしっかりしていた。現チームは技術力が劣るので、団結力を高め、地道なバレーを心がけています」。

これまでに、チーム事情でさまざまなポジションをこなしてきた。1年時はサイド。持ち味のバネを生かしたスパイクでチームに貢献した。1年冬に腰の疲労骨折をしたことでセンターにコンバート。それまでと違う役割を求められたが、反復練習を繰り返して適応した。昨年12月からはセッターを務めるが、「視界が全然違うので最初はうまくできなかった。地区準々決勝の静岡農戦からよくなってきた」と手応えを感じ始めている。

県制覇を目指す上で、3年連続春高出場の静清など、超えるべき強敵は多い。中でもユース日本代表・山田大貴(2年)を擁する清水桜が丘への意識は強い。「背の高い選手が多く、地区決勝ではボコボコにされた。山田とは仲が良いですが、彼のスパイクをブロックして勝ちたいです」。高校入学時から全国大会出場を目指してきた渡辺は「目標に向けて弾みをつけるためにも優勝したい」と力を込めた。