柔道男子代表の井上康生監督(42)が、15日に現役引退した12年ロンドン、16年リオデジャネイロ五輪男子66キロ級銅メダルの海老沼匡さん(31=パーク24)にねぎらいの言葉を送った。

22日、都内で行われている世界選手権(6月、ブダペスト)代表合宿に参加。オンライン取材に応じた指揮官は、海老沼さんについて「(4日の全日本選抜体重別選手権73キロ級を制し)正直、いちファンとして、もっと試合を見たい気持ちになりました。たくさんの方に愛され、多くの選手たちの見本になっていました。私もコーチ、監督時代を通じていろいろなことを学ばせてもらいました。彼には『ご苦労さま』と『ありがとう』を伝えたいです。今後の活躍も期待しています」と、メッセージを送った。

さらに「付け加えて」として、海老沼さんを支え続けてきた家族についても触れた。海老沼さんが幼少期から背中を追い、同じ道を歩んできた兄でパーク24柔道部男子監督の聖さん(37)にも「お兄さんの存在なくして海老沼匡はいなかったと思います。ずっと練習をサポートする姿を見てきて、海老沼監督にも『ありがとうございます』と伝えたいです」と感謝の意を表した。