体操男子で、16年リオデジャネイロ五輪団体金メダリストの田中佑典(32=田中体操クラブ)に最高の応援団がやってくる。世界体操選手権(10月・英リバプール)代表選考を兼ねるNHK杯(東京体育館)が14日に幕を開ける。田中は「今できる体操をしっかりやりきりたい」と話した。

田中は、個人総合枠ではなく、種目別の1枠で代表入りを狙う。得意の平行棒か鉄棒の2種目に絞り、今大会では、鉄棒の難度点を5.4点から5.9点に0.5点上げた。「やりがいのある、挑戦をしたい点数」と、スペシャリストの意地を見せる。

12年から所属してきたコナミスポーツを辞め、今年の4月から、兄で12年ロンドン五輪代表の和仁氏(36)が創設した田中体操クラブの所属となった。和仁氏が、現役を引退して、第2の体操人生を求めて始めたクラブだ。

同クラブは、昨年の11月に開校。15歳以下の子どもに焦点を合わせ、「体操の楽しさ、おもしろさ」を伝える。開校して約半年で、会員数は180人前後まで伸びた。和仁代表も、「予想を上回るペース」と、人気は上々だ。

そのクラブから、NHK杯に、約30人の田中佑典応援団が駆け付ける。今大会の有料チケットは、田中が出場する最終日の15日は、最高で9500円、最安で1000円。未就学児は無料だが、クラブがすべて負担する“特別招待”という太っ腹だ。クラブとしては初めての試みで、クラブ総出で、田中の代表入りを支える気構えだ。