体操女子で2016年リオデジャネイロ五輪4冠のシモーン・バイルス(26=米国)が、全米選手権で史上最多となる8回目の優勝を飾った。

27日(日本時間28日)にカリフォルニア州で開かれた大会の個人総合決勝で合計59・150点、予選と合わせて合計118・450点を記録し、22年世界選手権銀メダルのシレーゼ・ジョーンズを抑えて戴冠を得た。8度目の頂点は長い米国体操界の歴史の中でも金字塔。アルフレッド・ジョチムが90年前に達成した7度を更新し、史上最多となった。

会場には1万2000人の観客が詰めかけ、演技を見守った。バイルスの最終4種目めのゆかでは総立ちとなり、背中を押した。「本当に驚きました。ここにいる誰もが私を信じてくれたし、チームメートも、コーチも、家族もみなが信じてくれました。あとは自分を信じて演技を開始するだけでした。本当に驚いています」と米テレビ局の取材に興奮気味に喜びを語った。

バイルスは21年東京五輪で優勝筆頭も、健康を理由にして五輪2連覇がかかった個人総合などの出場を見送った。演技を取りやめた団体総合決勝後には、「今回の五輪はストレスがかかっていた。以前のように自分を信じられない。楽しめていない」などと、涙ながらに語る姿があり、その後は種目別の平均台に出場して銅メダルを獲得していた。

今年4月には、米プロフットボールNFLのジョナサン・オーウェンズとの結婚も報告。今月上旬の競技会で復帰戦を優勝で飾り、「精神的にも身体的にも、状態はとてもいい感じです」と笑顔を見せていた。