京都成章が「反則なし」の完封で、5大会連続の花園切符をつかんだ。

前半5分にアインアウトからモールを押し込み、ロック山本嶺二郎(2年)が先制トライ。SO安藤海志主将(3年)のキックも成功して7-0とリードする。その後は、相手のミスをことごとく得点に結びつけ、同20分にはフッカー内山二千斗(3年)がトライ。後半6分にはWTB西川、同24分に本橋、同28分には宮畑がトライを奪った。

ラグビーでは珍しく、60分を通じて反則は0。

これには、女優井上和香のいとこにあたる湯浅泰正監督も「ノーペナ(無反則)は、僕らは経験がないですね、初めてです。他のチームでも聞いたことがない。すごい。成長した」と喜んだ。選手から胴上げされると、同監督は涙目になりながら宙を舞った。

昨季の全国大会は優勝候補に挙げられながら、8強で桐蔭学園(神奈川)に敗れた。中心選手が卒業し、新チームは近畿大会で1回戦敗退。湯浅監督は「勝たせてやりたかった。今日は接戦になるかと思っていたんですけどね。よう、やってくれました。ディフェンスはうちの看板。原点に戻ろうと、鍛えました。去年の反省、悔しさがあったから、ここまで来ることができた」としみじみと語った。