スーパーラグビーのサンウルブズチアリーダーズのMilky(28)とRisa(29)が20日、23日に東京・秩父宮で行われるワラタス(オーストラリア)戦のPRのため、東京・築地の日刊スポーツ新聞社に来社した。

結成3年目となる今季、経験と技術の高さから初代主将にMilkyが就任。以前はプロ野球のヤクルトでチアリーディングをやっていたというMilkyは「全員がチアリーディング経験者。チアダンスと違ってセクシーさはないかもしれませんが、平面ではなく立体的でアクロバットな技が1番の売りです。全員バク転もできますし、健康美を見てほしい」と熱く語った。

Milkyとともに1年目から所属するRisaは、それまでラグビー自体をほとんど見たことがなかったが、入ってすぐにはまった。「コンタクトプレーがおもしろい。ルールも難しくなくて、反則も試合中に説明してくれるし、ラグビー愛がだんだん強くなりました。カンタベリーのジャージーを見ると親近感がわきます」と笑顔を見せた。

16日の初戦はシャークスに10-45で敗戦。過去2年、なかなか勝利を挙げられず厳しい戦いが続く。Risaは「厳しい意見も言われたりしますが、負けたから応援が減るわけではないので、選手にはそれに応えてもらって1つでも多く勝って欲しい」と話す。

チアリーダーズは全員がチアのインストラクターやOLや教師などの仕事をしながら活動している。仕事終わりの短い時間で全員集まって、週1、2回の練習を行っている。

国内開幕戦では「WE ARE THE PACK」と今季のスローガンが入ったタオルを先着1万5000人に無料配布する。トライを奪うとそのタオルを観客と一緒になって振り回し、両手をオオカミの手のように掲げて「ガオガオポーズ」で喜びを表現する。Milkyは「観客を巻き込んで盛り上がるので、多くの人に来場してもらいたい」と話す。

サンウルブズの選手と話す機会があまりないというチアリーダーズ。それでも観客と一体となって、力強さとエネルギッシュな演技を披露し、トライ、そして勝利を選手に届ける。

【松熊洋介】