韓国パラリンピック委員会が12日、都内で行われた選手団団長会議で「旭日旗」をほうふつさせるとし、パラリンピックのメダルデザインについて変更を要望した。

国際パラリンピック委員会(IPC)アンドリュー・パーソンズ会長が明かした。

旭日旗をイメージさせるかとの質問にパーソンズ氏は「ノーだ。IPCとして全く問題ない」と述べた。

組織委の布村幸彦事務総長は「扇という日本の伝統文化を踏まえて、扇によって新しい風を呼び込んでいく主旨。旭日旗を連想させるという指摘は当たっていない」と述べた。韓国パラ委員会との個別会議でも、同様の旨を伝えた。

橋本聖子新五輪相は就任会見で「私自身もすばらしいと思ったのは、扇形で心を1つにするというコンセプト。それと(旭日旗を)一緒にするというのはどうかなと思う」と述べた。

また、パーソンズ氏は韓国政府からIPCに対し、旭日旗の会場持ち込みを禁止するよう要請する書面が11日に届いたことも明かし「政治問題なので、混同することは決してない」と語った。布村氏は「旭日旗は国内でも御祝い、応援などで幅広く使われている。政治的な問題ではないと理解している」と話し、あらためて持ち込みを禁じない見解を示した。