東京オリンピック(五輪)のアーチェリーで男子団体、個人銅メダルの古川高晴(37=近大職)が23日、軽快なトークで“お堅い場”を盛り上げた。

大学がある東大阪市の市役所を訪問。野田義和市長(64)から市長賞詞を授与された。歓談では「(地元から)元気や力をもらって、そのおかげで、こういう成績を残せました」と口にし、いきなり切り出した。

「東京から帰ってすぐ、マイナンバーカードを受け取りに来ました。応援のありがたみを感じられました」

本人によると「受け取る時に(担当の)後ろに5、6人の方がいらっしゃいました」。古川によって突然発せられた「マイナンバーカード」というフレーズから、一気に和やかな雰囲気になった。

銅メダル2個を首から下げた古川を見て、出席者からは「かんだらアカン」という声。野田市長は「家を出るときに妻が『絶対にしてはいけないこと』と言われまして…。眺めておきます」と笑い、古川が「いやいや…」とメダルを手渡すシーンもあった。

9月には世界選手権(米国)を控える。最後は「(24年)パリ五輪を目指して頑張りたい」と力強く誓い、五輪6大会連続出場、悲願の金メダル獲得へ決意を新たにした。【松本航】