陸上男子走り幅跳びの橋岡優輝(22=富士通)、男子1万メートルの相沢晃(24=旭化成)、女子やり投げ北口榛花(23=JAL)が29日、選手村に入った。

入村会見に臨み、橋岡は「僕らのオリンピックが始まるんだなと、入村と同時に感じる。楽しんで、いいものにしたい」と気持ちを高めた。目標に掲げるメダル獲得は「最低目標」と強調する。「予選と決勝のスパンが短いので、予選をいい形で終われるかが勝負になってくる」と勝負のポイントを挙げた。

1万メートルに出場する福島県出身の相沢は、10年前に被災した故郷への思いも背負って五輪に臨む。「復興五輪ということで特別なものがあり、他にもたくさんの災害やウイルスのまん延もある。応援してくださる方のためにも、勇気を与える走りができればいい」と意気込んだ。

やり投げの北口は、選手村の印象について「日常的にスポーツを見るのが好きなので、こういう機会でしか見られないような他競技の選手と会うことができて、とてもワクワクします」と声を弾ませた。目標は表彰台。「メダル獲得を目標にやってきた。実現できるようにやっていきたい。63メートルが勝負のラインだと思っているので、まずは自分自身の力を発揮して投げられるようにしたい」と力を込めた。