東京オリンピック(五輪)バドミントン男子シングルス代表で、世界ランキング1位の桃田賢斗(26=NTT東日本)が8日、オンライン取材に応じた。開幕が近づく中で、「コンディション的にも少しずつ上がってきていると感じている。感覚もすごくいい。ポジティブに考えながら練習に取り組んで行く」と近況を話した。

コロナ禍で国際大会が相次いで中止となった。中国など他国のライバル勢の調子や様子がつかみづらい情勢だが、深く考えすぎないようにしている。「相手も同じような状況。いかに自分の持っている力を出し切れるかがポイントになる。自分としっかり向き合えれば」と話した。

この日の会見には金のメッシュを入れたヘアスタイルで臨んだ。「気分を明るくし、金メダルを意識しながらイメージチェンジしました」と笑顔を見せた。

違法賭博問題により16年リオデジャネイロ五輪を棒に振った。五輪出場は今回が初めとなる。「16年までのメンタルでは、金メダルを狙いにいくとは言えなかった。今はそれを、覚悟を決めてはっきり言える。自分と向き合い、頑張ってきた証拠」。言葉と表情に自信があふれた。

○…16年リオ五輪女子シングルス銅メダルの奥原は「五輪は2回目だが、リオでは悔しい思いをした。残り1日1日を大切に、思い切りプレーできるようにしたい」と話した。3月の全英オープンで5年ぶりの優勝を果たしたが、帰国後は2カ月ほど疲労が抜けず、体力の回復を最優先。状態はまだ途上段階だとうが「残りの時間で仕上げられれば。焦りはない」。経験を武器に、どっしり構えて頂点を見据える。