ソフトバンク千賀滉大投手(28)がオンラインでのインタビューに応じた。左足首の靱帯(じんたい)損傷から復帰を目指す中で、日本代表に選出された右腕が、東京五輪への意気込みを語った。

-今季初登板だった4月6日の日本ハム戦で左足首を負傷。五輪出場は想像できたか

千賀 札幌ドームでケガして、最初に病院に行って診断を言われた時に、全然間に合わないと思いました。(代表メンバーの)登録が6月頭と聞いていて、まだギプスを外して10日間くらいの日程になるというのが分かったので。全然間に合わないし、それよりもとにかく普通に日常生活を送りたいとか、普通に野球がしたいというところを一生懸命、思いながら過ごしていたことを覚えています。

-6月のメンバー発表には入らなかった

千賀 発表前に1軍に復帰していなかったので、正直厳しいだろうなと思っていた。稲葉監督から「今回はごめん」と連絡をもらって、なんで言ってくれるんだろうと。それくらい親身に声をかけてもらいましたし、そうやって声をかけてもらえるだけでもありがたいこと。1日も早く野球選手として活動できるようにと前を向けたのは事実なので、感謝したいです。

-代替選手として選出が決まり、心境は

千賀 まずシンプルに、今のぼくの自分の状態というところに関して、自分がやらなくちゃいけないところがあるので、まずそこに全力で時間を割くこと。技術的なところへのアプローチはしっかり取り組もうと思っている。それだけを思ってやるしかない。いろんな声を聞きますし、2軍にいながらオリンピックということに関して、普通じゃないというのはぼく自身も分かっていますし、今どうこう言えることではないので。ぼくがやれることに全力で取り組んで、しっかりやったところで、結局は結果がすべての世界なので。そこに対して一生懸命準備するだけかなと思っています。

-支えてくれた周囲への思いは

千賀 ぼくが今こういう現状で、2軍にいながらという異例のパターンで、いろんな人に心配かけましたし、チームメート含め、家族だったり、ぼくの周りのいろんな方が心配してくれている。申し訳ない気持ちと、声をかけてもらってありがたい気持ちと。そういう人たちにいいものを見せられたらなと思っています。

-当然、目標は金メダル

千賀 稲葉さんもずっと言っていましたし、そこを目指してみんな一生懸命やると思うので。なんでもいいので少しでも力になれるように、それくらいの気持ちでやりたいなと思います。