国際オリンピック委員会(IOC)は21日、都内ホテルで第138次総会を開いた。

終了後、トーマス・バッハ会長(67)が東京オリンピック(五輪)・パラリンピックのメインプレスセンター(MPC)で会見し、福島県で先行開幕したソフトボールで日本がオーストラリアに勝ったことを祝福した。

「スコアは8-1ということで、日本の大勝利でしたね。幸先の良い結果だったと聞いています。私は終日、総会に参加していたのですが、素晴らしい組織ぶりで、継ぎ目のない戦いぶりだったと聞きました。(32年大会の開催都市に決まったブリスベンから来た)オーストラリアの友人から日本の良さ、放送内容の質の良さを示してくれた」

無観客開催で重要になる国際映像についても高く評価し、続けて「東京大会はレガシーとして何を残すか」と問われると「WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長が話したように、希望のメッセージを伝える意義がある。全世界的に希望を。レガシーとしては、希望の精神、日本人の忍耐力、国際社会の忍耐力がここに結集することになる。これらがそろれば危機を乗り越えられる。対応する態勢、希望のメッセージ、自信のメッセージに転ずるはずだ」と自信たっぷりに言った。【木下淳】