無傷の4連勝で金メダルに王手をかけた日本は、同点の7回に米国スチュアートにサヨナラ本塁打を浴びて初黒星を喫した。1次リーグ2位通過となり、27日の決勝で米国と金メダルをかけて再戦することになった。試合後の会見には宇津木麗華監督、山田恵里主将、先発した藤田倭が出席。主な一問一答は以下の通り。

-今日対戦した米国3投手の印象など

宇津木監督 カルタとアボットという2人は日本でプレーしているので。そういう意味で別に、今日あんまり打てなかったですけど、すごくタイミングが合わないことはないと思います。オスターマンはたくさんのチャンスはなかったですけど、映像を見ながら、今日も見て良かったなと思っています。

山田 3選手を経験できて、必ず明日につながると思っています。球速と変化はすごいと感じたので、対応しないといけないですし、明日はよりハイレベルな試合になると思いました。

-サヨナラホームランを打たれた時について

藤田 インコース高めの球を打たれました。(打ったスチュアートは)長打力もあって、勝負強いバッターという印象です。ちょっと安易にいきすぎたかなという印象で、この試合でいろいろ見えてくることもあったので、明日チームでつないでいきたいなと思います。

-次回の五輪では競技から外れることになりますが、28年の大会で競技に戻ることを臨んでいると思います。世界へソフトボールをどう発信していきたいか。今大会で自分たちが見せたい試合をみせられていると感じているか

宇津木監督 スポーツの面白さ、このスポーツ、もう1度見たいと思ってもらえるようなプレーをしたいと思っています。

藤田 私たちも前回、競技から外された日から今日を待っていました。子どもたちの未来にもつながっていくと思うので、明日の試合にしっかり勝って、子どもたちの未来をつなげていきたい。ソフトボールはとてもエキサイティングなゲームなので、そうした魅力を伝えていきたい。

山田 私は前回の北京大会に出させてもらいましたが、目標があるのとないのとではモチベーションが全然違いますし、五輪という舞台をたくさんの人に経験してほしいと思っていますし、その次の五輪で復活させるためには米国戦、もちろん金メダルも争うし、ソフトボールの魅力を伝える上でも重要な一戦になる。そうした気持ちは米国の選手も一緒だと思うので、切磋琢磨(せっさたくま)しながら試合ができたらいいなと思います。あと、魅力についてはこれまでの試合で十分伝えられたかなと思っています。大差で勝つ試合もあれば競った試合もありましたし、面白さを伝えられたと思うし、明日の試合でもっと伝えられたら。

-6回に初ヒットを浴びて、気持ちの変化はあったか。そこがポイントになったか

藤田 ノーヒットだったということに気付いてなかったんですね。さっき監督たちと歩きながら話して気付いて。あんまりノーヒットで抑えられるとは思っていなかったので動揺することもなかったですし、そのあとにどう失点しないかを考えていました。失点してしまいましたけど、最少失点には抑えられたので。失点した中でも最低限のことはできたのかなと思っています。

-キャッチャーの峰選手が初先発。その理由と期待

宇津木監督 本当はキャッチャーは清原(奈侑)もいきたいなと思っていて。峰はやっぱり経験あるキャッチャーですから。特に彼女と上野の相性も良くて。今日、上野を出すわけにはいかないから、正直に言うと、見てきてもいいかなと思って。それと、やっぱり藤田投手を生かすようなキャッチャーでもありますから。そこを主に考えて、良いゲームができたらいいなと思っていました。