米国が「新旧プロスペクト」の豪快弾2発でドミニカ共和国に競り勝ち、敗者復活3回戦へ駒を進めた。まずは1回1死一塁、トリストン・カサス内野手(21)がドミニカ共和国先発レイエスから、今大会3号となる先制2ランをバックスクリーン右へたたき込むと、5回2死にはDeNA所属のタイラー・オースティン外野手(29)が、2番手右腕アリアスの初球をバックスクリーンに突き刺す今大会2号ソロで貴重な追加点を挙げた。

18年ドラフト1巡目(全体26位)でレッドソックス入団のカサスは、若手有望株を意味する「プロスペクト」と呼ばれるスター候補生。1次リーグ初戦から4番起用が続いたが、この日は「3番一塁」で先発。7月31日韓国戦の逆転2ラン、2日の日本戦での3ランに続く3戦連発でチームを勢いづけたスラッガーは「いい雰囲気でできている。勝つために何ができるか、ベストを尽くすことに集中しているよ」と充実した表情で振りかえった。

また5回には元ヤンキースで「メガプロスペクト」と称されたオースティンが“ホーム”のハマスタでの特大弾。今大会チームトップとなる打率4割1分2厘で打線をけん引する。

守っては5投手による継投で1失点。ソーシア監督も「エラーも出たがよく守った。継投した投手がしっかりつないでくれた」と振りかえった。次戦は5日午後7時開始の敗者復活3回戦。勝てば決勝に進む。