7日の東京五輪野球決勝で侍ジャパンと対戦する米国代表の選手が「五輪のボールはこれまで触った中で最高」と話していると、5日付のロサンゼルス・タイムズ電子版が伝えた。

MLBではボールが滑りやすく、今季は投手が強力な粘着物質を使用する問題が浮上。シーズン途中から試合中に粘着物質の取り締まりルールが導入されている。

そんな中、米国代表チームの選手らが口々に、東京五輪の公式球の素晴らしさに言及しているという。決勝進出を決めた5日の韓国戦に先発した先発右腕ジョー・ライアン(25=ツインズ傘下)は「アメリカにもこのボールが必要だ。素晴らしいよ。パーフェクトだ」と話し、ベテラン先発左腕スコット・カズミアー(37=ジャイアンツ傘下)も「間違いなくボールが違う。米国のボールと比べると、はるかに良い」とコメント。投手だけではなく、この五輪で打線の要となっているトリストン・カサス内野手(21=レッドソックス傘下)も「米国の球よりも白いので見やすく、打ちやすい」と話している。

五輪の公式球はSSK製。同紙は製造担当者のコメントを交えて製造法なども紹介し「MLBはボール問題を解決するために海外に目を向けるなら、この担当者にまず電話を入れるかもしれない」としている。