東京オリンピック(五輪)で金メダルを獲得した侍ジャパンの田中将大投手(32)が8日、自身のYouTube「マー君チャンネル」を更新し、周囲への感謝を口にした。

前日7日、米国との決勝を制し37年ぶり、正式競技としては初の金メダルを獲得。自身は決勝トーナメント初戦の米国戦で4回途中3失点で降板しただけに「代表選ばれた時からいろんな声があるのは分かっていたので、何とかグラウンド上で結果を出したい、という思いが自分の中であったんですけど、自分のパフォーマンスについてはやはり悔しさしか残らなかった。グラウンド上で結果を残せなかったことがすごく悔しいので、チームとして最高の結果を残せたことにうそ偽りはないんですけども、自分のパフォーマンスだけに目を向けると何も喜べない結果になってしまいました」と喜びと悔しさを入り交じらせた。

それでも、コロナ禍で尽力してくれた関係者へ「今回こういう状況下でプレーできたこと、これはたくさんの方々に感謝しなければいけないし、侍ジャパンの選手、コーチの方々、スタッフの方々、宿泊したホテルのスタッフの方々、球場のボランティア、スタッフの方々のいろんな方々のサポートがあって、僕らが何一つ困ることなく野球に集中することができた、ということはすごくやっていて感謝しかないです。たくさんの方々に支えられて、グラウンドでプレーすることができたと思います」と言葉を並べた。

08年北京五輪には最年少の19歳で出場も、今回は最年長の32歳。「最初はものすごく気を使われていたというのも感じていましたけど、これは僕自身もそうだし、これはしょうがないことだと思っている。実際に日本でプレーしてなかったので。本当にゼロからのコミュニケーション。逆に僕が若い時も年上の選手たちにどう接したらいいのかという距離感とかはやっぱり気を使うので、それはしょうがない。徐々になくなって年下の選手からいじってもらえたりそういうのはあったので、すごく楽しかったです」と分け隔てなく、チーム一丸となれたことを喜んだ。

今後はチームに戻り、日本一を目指す。「大会で一緒に戦って話したりしたので、ストーリーができた。オリンピック期間中グラウンド、マウンド上でいい結果を残すことができなかったので、この思いを後半戦にぶつけて、いい投球を数多くできるようにまた、頑張っていきたいと思います。とりあえず僕はこれから閉会式でてきますね」と締めた。

閉会式ではマスク越しに笑みを浮かべながら、日本選手団の一員として場内を歩いた。