世界ランキング10位の日本が同23位プエルトリコに94-59で大勝し、東京五輪前の強化試合を5戦全勝で終えた。

五輪初出場を迎えるプエルトリコを、終わってみれば圧倒した。立ち上がりにもたついたシーンもあったが、機動力を生かした攻撃を展開。12得点7リバウンドと活躍した主将の高田真希(デンソー)は、「後半に自分たちの良さを出せた」と振り返った。

不調だった林咲希(ENEOS)が3点シュートを4本成功させるなどチーム最多14得点。けがをしていた本橋菜子(東京羽田)、宮沢夕貴(富士通)も復調気配を示し、ホーバス監督は「今まで良いリズムではなかった3人が今日は良かった。これは大きい」。本番を前に、選手層に厚みが増してきた。

エース渡嘉敷来夢(ENEOS)は大けがにより東京五輪出場を断念。高さ不足が懸念される中で日本は、スピードを生かしたバスケを徹底して活路を開く。リオデジャネイロ五輪では20年ぶりのベスト8。自国開催の東京五輪に向けて監督や選手らは「目標は金メダル」と言い続けてきた。この日も「自分たちは金メダルを目指して大会に挑む」と宣言した高田主将は、会見の最後に「行ってきます!」。元気いっぱいで、本番に臨む。