日本のエース上野優佳(19=中大)が女子初のベスト4を逃した。

準々決勝でリー・キーファー(27=米国)と対戦。12年ロンドン大会5位、16年リオ大会10位で今大会に懸けている格上に挑む構図で、序盤から激しい点の取り合いに。第1ピリオド(P)だけで8-12となる、今大会でも屈指の激しい応酬となった。

迎えた第2P。さらにリードを広げられて8-14と王手をかけられる。しかしここから3連続ポイントで粘ったが、11-15で力尽きた。相手は世界選手権、グランプリ(GP)大会、ワールドカップ(W杯)すべてで優勝経験がある強敵。見せ場もあったが、及ばなかった。

それでも、日本オリンピック委員会(JOC)を通じて「初めて出場する五輪なので、思い切って楽しんで試合をして、その結果、金メダルにつながればいいなと思っています」とコメントしていた通り、メダルには届かなかったものの大舞台を楽しみ、実力は発揮した。

3回戦ではニコル・ロス(32=米国)に15-9で快勝。途中で審判器具が壊れるハプニングにも気持ちを切らさなかった。初戦の2回戦ではノラ・モハメド(エジプト)を15-5で圧倒していた。日本フェンシング女子初のメダル獲得へ、次は29日の団体戦へ切り替える。【木下淳】