フェンシングの男子エペ団体で初の金メダルを獲得した山田優(27=自衛隊)、見延和靖(34=ネクサス)、加納虹輝(23=JAL)、リザーブの宇山賢(29=三菱電機)の4人が31日、都内で一夜明け会見に臨んだ。

山田は「まだ全然フワフワして夢のような感じ」と話せば、見延は「自国開催で絶対に金メダルを取ると思い描き続けてきた。にわかに信じ難いが、この仲間を見ると少しずつ実感が湧いてくる」と喜びを語った。加納は「朝起きて手元にメダルがあって実感が出てきた」、宇山は「悔いを残さず出し切った満足感がある」と振り返った。

山田、加納、宇山が出場した30日の決勝ではROC(ロシア・オリンピック委員会)に45-36で勝利。男子フルーレ個人で08年に太田雄貴が銀メダル、同団体で12年ロンドン五輪で銀メダルに輝いたことはあったが、金メダルは初の快挙となった。

最年長の見延は19年に日本人初のランク1位に立ち、年間王者となった実績がある。金メダルの熱気が冷めない中で、早くも24年パリ五輪出場にも意欲。「次回のオリンピックも目指すつもり。次は2冠したい」と宣言した。